頭語と結語の一般的使い分け ビジネス文書編
●頭語と結語
文書は、頭語で書きはじめ、結語で締めくくります。
頭語は一文字目から書き、結語は末文と同じ行末に
一文字分あげて書きます。
頭語と結語は、対の関連があり、丁重な場合、急ぐ場合
など場面によって使い方が下記のように分かれていきます。
通常、文書には前文が必要ですが、突発的事態に
対する見舞状や取引上急を要する場合などには、前文を省略します。
頭語・結語の使い方はあくまで作成する文章内容によって決まっていきます。
■頭語・結語の関係
●文書の種類
1.普通の文書
頭語○拝啓、拝呈 結語○敬具、拝具、敬白
2.ていねいな文書
頭語○謹啓、恭啓、粛啓 結語○敬具、敬白、謹言、
謹白
3.急用の文書
頭語○急啓、急呈、急白 結語○草々、早々、不一
4.重ねて出す文書
○再啓、再呈、対啓 ○敬具、拝具
5.返信の文書
頭語○拝復、啓復 結語○敬具、拝具、敬白
6.前文省略の文書
頭語○前略、冠略、冠省 結語○草々、不一、不備、
前文省略で、頭語を「前略」などとする場合は、
「時候のあいさつ」「安否のあいさつ」
「業務上のあいさつ」は入れず、すぐに主文に入ります。
●業務のあいさつ
平素は格別のご愛顧を賜り、心より御礼
申し上げます。
毎度、格別のお引き立てを賜りましてまことに
ありがたく、厚く御礼を申し上げます。
日頃はひとかたならぬご厚情にあずかり心より
御礼を申し上げます。
主文が終わったら、文書の最後は末文で
締めくくります。末文には、主文の内容について念を
押したり、確認してもらう意味合いも含まれています。
主文が非常に簡単な場合には省略しても差しつかえ
ないとされています。
末文は、文書内容
(あいさつ・招待・案内・祝賀・注文)など文書の内容に
よって、それぞれ異なりますが、基本的なパターンは
下記を参考に組み立てて使います。
●社交・儀礼上の文書
まずは 書中をもって ごあいさつ 申し上げます
とりあえず 書面にて ご招待 まで
取り急ぎ 書面にて ご案内 申し上げます
略儀ながら書面にてお見舞い申し上げます
●取引上の文書
まずは ご通知 まで
取り急ぎ ご案内 申し上げます。
まずは ご照会 まで
取り急ぎ ご注文 申し上げます
投稿者 on 2008年02月20日 11:46
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