社内文書 進退伺の文例

◆重要物品紛失のケース
 
                             進  退  伺


   私は、平成２１年１０月◆◆日、応慶大学教授 応慶早太先生所蔵の
作家 太宰 次朗先生直筆の書簡を、当社開催の「昭和を彩る作家展」の
ため借り受け会社に戻る途中、京葉線電車内に置き忘れました。

   遺失物係はじめ、手を尽くし捜索いたしましたが、１週間たった現在も
発見されません。

  本件は、全面的に私の不注意によるものであり、また、賠償も不可能な
ほどの貴重品でありますことから、おわびの申し上げようもございません。

  応慶早太先生には多大なご迷惑をかけ、また社の信用を失墜させるような
事態となり、責任を痛感しております。

  いかなる処分も謹んで承る覚悟ですので、小職の進退につきご指示を
お願いいたします。


◆部下の管理責任のケース


                              進  退  伺

  このたび発覚した当支店 預金係 不始末秀雄の不祥事につきましては、上司と
しての①監督不行き届きによるものと心より反省いたしております。
このうえは職を辞して責任を負いたく、ここに辞表を同封し、しかるべきご決裁を
お待ち申し上げます。

①のその他の言い回し

・この件は管理、監督不行き届きによるものと猛省しております。

◆ポイント

起こした事件の重要度がどの程度なら進退伺なのかという尺度は会社に
よって違いますが、多額の横領や重要物の紛失は進退伺の範疇にはいると
考えられます。また、部下が起こした業務上の犯罪や事件の場合は、当然
管理者の責任も問われる問題ですので、いかなる処分も受けるという覚悟の
意思表明のため、辞表を同封して判断をまかせるケースです。

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投稿者 on 2009年12月05日 16:25

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