新社会人の心得 取引先で使いわける尊敬語と謙譲語
●取引先で使いわける尊敬語と謙譲語
会社組織というものは、上下関係と横関係が絡み合った組織です。
組織に入った以上は、いやおうなく人間の上下関係を教えられる
ことになります。
上司へは尊敬語を使わなければならないし、自分のことは
謙譲語を使って表現するようにせざるを得なくなります。
同じ敬語といっても、尊敬語 は相手を自分の上位にあると
見なして、その人の行為をいうとき、各動詞に対応した用語を
使います。
例えば、どこかへ行くという場合なら
「いらっしゃる。」
何かを言うという場合なら
「おっしゃる」ということになります。
会社内ならまだしも、取引先に出向いた場合は、今度は
取引先との関係によって自分の上司の言葉も相手には謙譲語を
使って話さなければならないのです。
馴れないうちは、本当にややこしく感じられます。
ふだん、会社では
「例の件は、たしかにそうおっしゃいましたが。」
などと、会話をしている課長の言葉に関しても、同じことを
取引先に伝える場合には
「この件に関しては、課長がこう申しております。」
と言わなければならないのです。
上司が自分に向かって言ったことは「おっしゃる」という
尊敬語を使い、上司が取引先に向かって言ったことを自分が
伝える場合は、たとえ自分の上司ではあっても
「申す」という謙譲語を使って話さなければなりません。
例えば、「取引先へ行く」場合にしても、上司には
「何時に行かれますか」、あるいは「何時にいらっしゃいますか」
に、なって、先方へ向かっては
「何時におじゃまします。」、「何時に伺います。」
とても面倒ですが、この敬語の使いわけがスムーズに
できるように少しずつ訓練していくことが、会社員としての
重要なステップアップのひとつとなります。
※チェックポイント
自分のことはすべて、上司、取引先どちらに対しても謙譲語の
言葉になります。
投稿者 on 2008年05月22日 11:21
【心得 取引先との会話カテゴリーの関連記事】
・新社会人の心得 取引先で使いわける尊敬語と謙譲語
・新社会人の心得 「うっかり失言」には要注意
・新社会人の心得 知らないことを尋ねるのは恥ではない
・新社会人の心得 取引では曖昧な表現が多く使われる