新社会人の心得 名刺入れだけは単独で持つ
【こんな事例】
新人のA君は、無駄使いや余分な買い物はいっさいしない
節約家です。スーツのポケットが物でふくらむなんてことは
もちろん嫌いで、財布ひとつに、お札やら小銭にやらカードを
まとめておりました。当然、自分の名刺もそこに一緒にして
いたそうです。
ある日、A君は上司に同行し大事なお得意先に出向きました。
そのとき、最初の名刺交換でA君の差し出した名刺は財布の
他の物のせいで、折り目がところどころついていたそうです。
上司は、帰り道にA君に名刺入れだけは単独に持つようにと
指導したそうです。
◆このエピソードのテーマ
【名刺は、公的なものであることを認識する】
面倒くさがりのためか、あるいは倹約のためか、それとも
オシャレのためか、持ち物はできるだけ少なくしようとして名刺いれと
サイフを兼用、定期いれと兼用する人が少なくありません。
倹約も持ち物はできるだけ少なくという考え方はとても共感できること
ですが、ではこのケースでの上司の指導はなぜなのでしょうか。
財布や定期入れといったものは、あくまで私物であり、ほとんど
得意先やお客の前で出すものではありません。
しかし、名刺は私物ではなく、公的なものだからです。自分の勤務先
所属部署などが印刷された名刺は、いわば会社の顔であり、その名刺を
持つ人は、会社の顔として得意先に名刺を出すわけです。
そんな、大事なものだからこそきちんと「名刺いれ」できれいに持ち歩き
誰とあっても、すぐにその場で折り目などない新しい名刺を差し出せるよう
準備しておきなさいということなのです。
名刺交換という公的な場で、平気で定期入れや財布から名刺を取り出すと
いうことは、厳しい目を持つ相手からすれば「公私混同」があいまいな人物なのでは
ないかと、疑われても仕方のないことなのです。
こういったケースから考えてみても、やはり名刺はきちんとした名刺入れを用意して
使うことが必要だということが分かると思います。別にバカ高いブランド物である必要は
ありません。
角が析れたり曲がったりしない名刺いれであればいいのです。
名刺交換のマナーの前に、身につけておきたいのが名刺と名刺入れの関係です。
投稿者 on 2009年10月28日 22:45
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