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ディア・ハンター The Deer Hunter Part2

◆ディア・ハンター The Deer Hunter  Part2

◆見どころ

ラスト・シーンで、スラヴ式の葬式後友人の酒場でマイクルたちが
合唱する “神よアメリカに祝福を” のつらさ、亡くなった友人を
しのびながら苦い笑みを浮かべるしかないラストは鮮烈で比類が
ありません。

この大作のラストを飾るにふさわしい名ラストシーンです。

この映画は、戦場に行く前、戦場、復帰後 と大きく3つのパートに
わかれています。
なかでも、戦場に行く前のパートは、彼らの悲劇性を表すかのように
丹念に長時間を かけて描かれています。特に結婚式のシーンは
なぜこんなに長いのかと思わせますが、アンジェラの衣装についた
一滴の赤ワインで以後の悲劇がわかるようになっています。

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ロバート・デニーロはこの映画以前も数々の名演技を見せてくれた
名優ですが、この「ディア・ハンター」では、また一段高い境地へ
登ったといえる性格描写を やりとげています。

もちろんこれは彼だけの力ではなく、共演したメリル・ストリープ
クリストファー・ウォーケン、ジョン・サベージ、ジョン・カサールたちとの
コンビネーションが素晴らしかったことが大きな要因となっています。
クリストファー・ウォーケンは、この映画でアカデミー助演賞を受けました。


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◆当時の印象的批評

『ディア・ハンター』は70年代初期の映画のような破壊力がある。
この苛酷な暴力、3時間におよぶヴェトナム伝説は、ある時代のモラルと
観念的な思考をぶち壊す。観客を地獄に突き落とし、地図のないところへ
座礁させる。(略)これは政治的な側面から解放されたヴェトナムに関する
最初の映画である。

けっきょく、ここには反戦主義者はいないし、戦争に行く者は政治に無関心で、
歩兵となり、アジア人殺しにとりつかれたりはしない。この映画は『グリーン・ベレー』と
ちがうように、『帰郷』ともちがうのだ。チミノは、合衆国が南アジアでやった悲しむべき
矛盾すべてをつつみこもうとしたのだった。

(フヲンク・リッチ/タイム誌・78年12月18日号)

◆主なスタッフとキャスト

スタッフ

製作・・・・・・バリー・スパイキングス、マイクタ・ディーリー、マイクル・チミノ
脚本・・・・・・デリック・ウオッシュパーン
撮影・・・・・・ヴィルモス・ジグモンド
音楽・・・・・・スタンリー・マイヤーズ
ギター演奏・ジョン・ウイリアムズ

キャスト

ロバート・デニーロ・・・・・・・マイクル
クリストファー・ウォーケン・・ニック
ジョン・サベージ・・・・・・・・・スティーヴン
ジョン・カザール・・・・・・・・・スタン
メリル・ストリープ・・・・・・・・リンダ
チャック・アスペグラン・・・・アクセル


Posted by guide : 23:20 | Comments (0) | Trackbacks (0) | Page Top ▲

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