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スター・ウォーズ Star Wars 【4】

◆スター・ウォーズ Star Wars 

1977年 アメリカ映画 (カラー)

今なお、燦然と輝くスペースファンタジーの記念すべき第1作
アメリカ映画の娯楽の粋がここに集結した記念碑であり
剣戟映画、海賊映画、西部劇と私たちを夢中にさせたエッセンスが
全て盛り込まれた傑作

◆スター・ウォーズ現象

アメリカでは、公開前から様々な情報が交錯し、いやがうえにも
期待を盛り上げていた。公開初日、劇場の切符売り場には
人、人の波が押し寄せていたという。

冒頭、大宇宙の深遠に向かって突き進んでいく解説のメイン・タイトルと
高らかな音楽、最初の3分間でこれは傑作と予感させてくれました。

この冒頭の解説紹介の方法は、非常に効果的でこれがあるから、
すぐに映画が戦闘シーンから入っていけるのです。

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【レイア姫救出シーン】

そして、タイトルが終わるとなにやら「ゴーッ」という凄い重低音とともに
圧倒的重量感を感じさせる1隻の大宇宙船が進んでくる。このイメージに
驚いている間もなく、今度はその宇宙船の何十倍の大きさの要塞ともいえる
宇宙船が現れレーザー攻撃の攻防となる。

この宇宙空間のなかの圧倒的重量感は、とても新鮮でした。この後は
ノンストップアクションのつるべ打ちです。
SF嫌いだろうと何だろうと、有無を言わさぬスケールと精巧緻密なSFX技術に
よってあっという間にラストまで観客を引きずりこむパワーです。

約2時間の上映時間があっという間に終わってしまう。観客一人一人が
まるで自分が”フォース”を操れるかのように、そして敵の小型攻撃船にたいし
自分がレーザー攻撃の発射ボタンを押しているかのように錯覚させる。

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【ミレニアム・ファルコン号コクピットでの主人公たち】

子どものときに夢みた神話ファンタジーの主人公にさせてくれた史上稀な
傑作でした。

◆監督ジョージ・ルーカスの言葉         

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【ジョージ・ルーカス監督】

私は、映画を見に行く人ならだれでも情緒的な体験を持つことを好むと思う。

- 中略 -

私はずっとアドヴェンチャー映画が好きだった。
ところが『アメリカン・グラフィテ ィ』の完成後、西部劇が凋落してからと
いうもの、神話的ファンタジー映画のジャンルにおいては観客を喜ばせる映画が
欠けていることを痛感した。

そこで私は、「なんという恐ろしいことが:・・・・いったい人類はど うなったのか?」と
いう種類の問題提起映画ではなく、いま欠けているものの穴埋めの映画をつくろうと
思い立ったのである。

しかも、その映画も思っいきり想像力豊かに描き、日常生活の厳しさが観客とともに
劇場についてこないものにしよう と考えた。
つまり、2時間のあいだ、すべてを忘れられる映画をつくろうとしたのである。

失われたジャンルの映画を再興し、空間、ファンタジー、アドヴェンチャー、サスペンスなどの
要素がたがいに働きかけ、養分を与えあうように、作品に広がりをもたせることが私のねらい
なのだ。だから、ある意味で『スター・ウオーズ』は、私たちみんなの
なかにある、子供心のためにつくら れた映画なのである。

1970年代 ベスト103より 一部抜粋

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スター・ウォーズ Star Wars 【3】

◆スター・ウォーズ Star Wars 

1977年 アメリカ映画 (カラー)

今なお、燦然と輝くスペースファンタジーの記念すべき第1作
アメリカ映画の娯楽の粋がここに集結した記念碑であり
剣戟映画、海賊映画、西部劇と私たちを夢中にさせたエッセンスが
全て盛り込まれた傑作

◆ストーリー 4 【フォース

ファルコン号は、共和主義者たちがひそかに暮らしている惑星ヤビンに到着した。
デス・スターがすぐにも攻撃してくると予感したレイア姫は、R2D2の情報回路に
隠したデス・スターの設計図を分析し、弱点を見つけるよう命じた。

これこそ彼女が帝国側から手に入れた最高の機密なのである。
分析の結果、デス・スターの心臓部に唯一の弱点があることがわかった。
しかし、そこは攻撃するには不可能ともいえるものだった。

ルークは攻撃隊に参加することを決めるが、ハン・ソロは賞金を手にすると
去って行った。

ルークは他のパイロットたちとともに戦闘艇で飛び立った。一方、デス・スターも
また惑星ヤビンを爆発させるべく準備していた。

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【惑星ヤビン攻撃を命じるモフ・ターキン】

ルークたちの戦闘艇はデス・スターの心臓部めがけて突進する。
それを破壊するのは奇跡に近いのだ。ダース・ベイダーもみずから出撃し追撃する。
レーザー光線が飛び交う激しい空中戦がくりひろげられた。

ダース・ベイダーは、さすがにすさまじい手腕で次々と共和国戦闘艇を打ち落としていく。
最後の攻撃がルークの手に委ねられた。敵の追撃を交わしながら心臓部へ接近する
ルークの背後から、姿なきケノビの声がした。

「ルーク、機械にたよるな、自分の直感を信じよ。フォースが君を守ってくれる。」

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【オビワン・ケノビの心の声を聞くルーク】

ルークは自分のなかに強いフォースを感じた。ダース・ベイダーがルークの艇に
照準を合わせたとき、上空からファルコン号でハソ・ソロが応援にやってきた。

ルークは爆弾の発射程を静かに引いた。爆弾はみごとにデス・スターの心臓部へ
命中した。宇宙の暗黒に太陽のような光が生まれ、死の要塞は消滅した。

だが、ダース・ベイダーは宇宙艇で脱出した。

共和国の広場で革命の勝利を祝う式典が行なわれた。レイア姫からルークと
ハソ・ソロは名誉の勲章を授けられた。もちろんピカピカに磨かれたC3POと
R2D2も、猿人のチューバッカもいっしょだった。

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スター・ウォーズ Star Wars 【2】

◆スター・ウォーズ Star Wars 

1977年 アメリカ映画 (カラー)

今なお、燦然と輝くスペースファンタジーの記念すべき第1作
アメリカ映画の娯楽の粋がここに集結した記念碑であり
剣戟映画、海賊映画、西部劇と私たちを夢中にさせたエッセンスが
全て盛り込まれた傑作

◆ストーリー 2 【砂漠の惑星タトウィーン

宇宙船から脱出したR2D2とC3POの救命カプセルは、小惑星タトウィーソの
砂漠に着陸する。名も無い小惑星に降り立ったロボットたちはどちらへ進んだら
いいのか、わからず議論がはじまった。

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【砂漠の惑星に降り立ったR2D2とC3PO】

精巧なコンピューターを内蔵したズングリ型のR2D2、より人間的な思考回路を
持つ、宇宙語通訳のために作られたのっぽのC3PO。

口論のすえ、2体は別々の方向へ歩くことにした。ところが2体が再会したのは
砂漠のスクラップを集めて売っているジャワ族の回収車のなかだった。

R2D2もC3POも、どこかへ売られるために拾われたのだった。

この2体のロボットを買ったのは、砂漠で集水農園を営むオーエソだった。
オーエンの甥、20歳の若者ルーク・スカイウォーカーがロボット2体を整備していると
R2D2の映像回路から立体映像が床の上にとび出した。それはレイア姫の姿だった。

「オビワン・ケノビ、助けて下さい。私たちは・・・・」映像はそこで途切れてしまった。

「オビワン・ケノビ?砂漠の岩山地帯に住む変わり者のベン・ケノビのことかな?」

ルークの言葉を聞いていたR2D2は、その夜一人で農園を抜け出し、岩山へ向かう。
翌朝、ルークはC3POを連れて、ホバーボートを走らせ、ようやくR2D2を発見する。

そのとき身の丈2メートルもある凶暴な砂人間が襲ってきた。
しかし、風のように音もなく現われたベン・ケノビ老人にルークたちは救われた。

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【オビワン・ケノビの洞窟】


ケノビの洞窟でルークは話を聞いた。ケノビこそ、その昔銀河帝国に戦いを挑んで
敗れたジェダイ騎士団の生き残りオビワン・ケノビなのだった。

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【ジェダイ騎士団 最後の戦士 オビワン・ケノビ】

R2D2が全部を投影して見せたレイア姫からのメッセージは、ケノビにふたたび参戦を
要請するものだった。

ケノビは、かってルークの父も騎士団の一員としてケノビとともに戦い、ケノビの弟子
だったダース・ベイダーに殺された経緯を話すのだった。

ケノビは、ジェダイ騎士の血が流れているルークにも参戦をすすめるがルークは断わった。
叔父の農園を見捨てるわけにはいかないのがその理由だった。

ところがルークたちが農園に戻ると、集水農園は焼け跡と化し、叔父夫妻は黒こげの
死体となっていた。R2D2たちの行方を追ってきた帝国軍の仕打ちだった。

激しい憤りと復讐の炎がルークの心に燃えあがる。ケノビはルークとロボットたちを
連れ、宇宙艇を用立てるため宇宙都市モス・アイズリーに向かう。ならず者たちの
吹き溜まりの酒場で、ケノビは宇宙船の船長ハン・ソロと彼の高速艇を雇うことにした。

ハン・ソロは、金のためならどんな危険もいとわない男だ。その助手チューバッカは
長身の猿人であった。

宇宙港を飛び発つとき、帝国軍の戦闘機が追撃したが、ソロ船長自慢の
ミレニアム・ファルコン号は楽々とこれを振りきって宇宙に飛びだっていくのだった。

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スター・ウォーズ Star Wars 【1】

◆スター・ウォーズ Star Wars 

1977年 アメリカ映画 (カラー)

今なお、燦然と輝くスペースファンタジーの記念すべき第1作
アメリカ映画の娯楽の粋がここに集結した記念碑であり
剣戟映画、海賊映画、西部劇と私たちを夢中にさせたエッセンスが
全て盛り込まれた傑作

◆ストーリー 1 【帝国軍対共和国軍】

昔々、地球からはるか離れた宇宙での物語
共和主義者たちとそのリーダーであるレイア・オーガナ姫を乗せた
小さな宇宙船が、銀河帝国軍の巨大な宇宙戦艦に追撃されていた。

レーザー砲が暗黒の闇を裂き、宇宙船はたちまち捕えられてしまった。
レイア姫を捕えるために帝国軍の突撃兵が乗りこみ、共和主義軍の兵士
たちをレーザー銃で皆殺しにしてしまう。

レイア姫は、この混乱のさなか、ロボットR2D2のコンピューターに
秘密情報を入れ、相棒ロボットC-3POとともに救命カプセルで脱出させる。

帝国軍兵士は、姫を捕えると司令官ダース・ベイダーのところへ連れて行った。
まがまがしい黒いカブトとマントに長身を包み、不気味な雰囲気をただよわせた
ダース・ベイダーは、銀河帝国の総統モフ・ターキソの右腕と言われている男
で、銀河系全宇宙を帝国の支配下におさめようとしていた。

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【悪の権化でありながら人気が高かったダース・ベイダー】

「姫、機密情報のテープはどこへやったのだ。言わぬと痛い目にあいますぞ。」
しかし、レイア姫は気丈にもそんなものは知らないと言い張るのだった。

彼女は、強大な力を持つ帝国軍の機密を盗み共和国軍司令部に運ぶ途中
だったのである。

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ローマの休日 (4) 名監督ワイラー Roman Holiday

◆ローマの休日 (4) 名監督ワイラー Roman Holiday

  1953年 アメリカ映画 (モノクロ)

今なお、ロマンス映画の原点として輝く不朽の名作

◆ウィリアム・ワイラー 駄作を生まない名監督

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【ウィリアム・ワイラー】

1902年7月1日生まれ

1936年 『孔雀夫人』を発表。
1937年 『デッドエンド』、
1939年 『嵐ヶ丘』、
1940年 『偽りの花園』
1942年 『ミニヴァー夫人』がアカデミー作品賞と監督賞を含む6部門を獲得。
1946年 『我等の生涯の最良の年』を発表
               再びアカデミー作品賞と監督賞をはじめ今度は7部門を獲得。
1949年 『女相続人』
1949年 『黄昏』
1949年 『探偵物語』
1953年 『ローマの休日』
1955年 『必死の逃亡者』
1956年 『友情ある説得』
1958年 『大いなる西部』
1959年 『ベン・ハー』空前の大ヒットを記録しただけでなく、
             アカデミー賞では作品賞を含む合計11部門を受賞してワイラーには
             三度目の監督賞が贈られた。
1961年 『噂の二人』
1965年 『コレクター』
1965年 『おしゃれ泥棒』
1968年 『ファニー・ガール』

アカデミー監督賞を3回受賞、ノミネート回数は12回に上るという偉大な
記録は未だに破られず、ハリウッド黄金期を支えた正統派監督として
文字通り「巨匠の中の巨匠」の名を欲しいままにした。

                                                      以上 参考 ウィキペディアより

駄作がまったくありません。もちろん興業的に失敗という作品は何作か
ありますが、それさえも作品としての調子は高いものばかりです。
これがワイラー監督の強みです。

約40年の長きに渡り、常に良質の作品を作り続けた監督はワイラーの
他にあまり思い当たりません。

しかも、常にその時代の空気に即応した鋭敏な感覚を持っていました。

◆良い監督の条件

芸術的題材であろうと、大衆的なテーマを扱おうと出来上がった作品が
面白くなければ映画として成功したとは言い難い。これが映画という
大衆芸術の難しいところです。

映画は、絵画、音楽、文学などの芸術と違い作品が生み出されるまでに
多額のお金がかかります。出来上がった作品がある程度商業ベースに
乗ってヒットしないと採算もとれず、映画資本家に大損をさせることになります。

この興行価値というのは、監督の生存条件の基本的な鉄則なのです。
1作ならまだしも、2作、3作と続けて興行的失敗をすれば映画資本家から
失格の烙印を押されてしまいます。

ワイラー監督は、自分の節度を崩すことなくこの厳しい生存条件を良質の
作品ばかりでクリアーしてきたのです。

まさに「巨匠のなかの巨匠」と呼べる大監督でした。

◆主なスタット、キャスト

スタッフ

監督・・・ウィリアム・ワイラー
製作・・・ウィリアム・ワイラー
脚本・・・イアン・マクレラン・ハンター
        (ダルトン・トランボ)
          当時、赤狩りと呼ばれる共産主義者排斥運動が行われていた。
          映画産業界はハリウッド・テンと呼ばれた人物たちがパージされ
          本作の脚本家であるダルトン・トランボもその一人だった。
          このため友人の脚本家イアン・ハンター名儀で参加をしていた
          ジョン・ダイトン
音楽・・・ジョルジュ・オーリック
撮影・・・アンリ・アルカン/フランク・F・プラナー

キャスト

オードリー・ヘップバーン・・・アン王女
グレゴリー・ペック・・・・・・ジョー・ブラッドレー 新聞記者
エディ・アルバート・・・・・・アーヴィング カメラマン

Posted by guide : 12:07 | Comments (0) | Trackbacks (0) | Page Top ▲