ダーティ・ハリー Dirty Harry

◆ダーティ・ハリー  Dirty Harry

        1971年 アメリカ映画(カラー)

◆ストーリー

  高層ビルが建ち並ぶサンフランシスコ。あるビルの屋上から
ライフルの銃口が、無心にプールで泳ぐ一人の女をねらっていた。

  指先が引き金にかかり、次の瞬間、プールの水が鮮血に染まる。
事件後、ほどなくサソフラソシスコ警察に脅迫の手紙がとどいた。
10万ドルよこさなければ次の犠牲者を同じ手口で血祭りにあげる
というのである。手紙には″サソリ″とサインがしてあった。

  この事件の担当を命じられたのは、殺人課のハリー・キャラハンだった。
上司のブレスラーと市長は、犯人の要求どおりの金を払って一刻も早く事件を
解決したいと願っていたが、ハリーはそんな考えに耳を貨さなかった。

  ハリーの相捧にはチコという若い快活で明朗な刑事がついた。
チコは、あらゆるものに対して反抗的で無愛想なハリーの態度に最初は
とまどった。

 ハリーたちの捜査と同時に、ヘリコプターによる地上からの活動も開始された。
ある日、またしてもビルの屋上から犯人が第2の犠牲者にライフルの照準を
合わせているのが上空から発見されたが、犯人はいちはやくヘリに気づき逃走した。

   ふたたび犠牲者が出た。ハリーは、長年の感から犯人はこの種の犯罪者に
特有のうぬぼれからもう一度同じ場所に現われるだろうと考え、チコと二人で
ビルの屋上に張りこんだ。

  予感はあたり、彼らから少し離れたビルに犯人が姿を現わしたのだ。
激しい銃撃戦が行なわれた。しかし粉々に打ちくだかれたネオンが炎上するスキを
ねらって犯人は素早く姿を消してしまった。

   その数日後、ハリーが犯人をキャッチした。ハリーはやっと人影のない夜の広大な
スタジアムに犯人を追いこみ、まばゆいライトに照らされたフィールドで、ハリーのマグナムが
犯人の足を貫いた。

 しかし、せっかく逮捕した狂人とも思える犯人を釈放しなければならないと地方検事から
開いたハリーは、思わず自分の耳を疑った。
理由は無抵抗の人間を拷問したということだった・・・・・・・。

◆見どころ

ダーティ・ハリーといえばもちろんクリソト・イーストウッド。
第1作の成功で、延べ5作のシリーズものとなりました。

それまで、どちらかといえばB級のアクション監督という評価の
ドン・シーゲルとやはりマカロニ・ウェスタンのヒット以降、これと
いった作品に恵まれなかったイーストウッドを、一気にスターダムに
のし上げた傑作です。

本作と前後して登場した「フレンチ・コネクショソ」のドイル刑事と
並び新しいタイプの刑事像の登場と言われています。

官僚化した警察機構への反逆者であり、一匹狼の行動をとる点で
両者は共通していますが、長身でポーカー・フェイスのイーストウッド
のほうが、やはり圧倒的なヒーロー像でしょう。

巻頭、銀行強盗犯との銃撃戦後、犯人に向かって銃を突きつけたまま
その弾倉中に何発の弾丸が残っているかあてさせるシーンぱ特に有名で

「今日はツイてるか、ツイてないか?、どうなんだクソ野郎!)」のセリフも
名セリフとなっています。


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◆気になる役者さん
アンディ・ロビンスン・・・殺人者サソリ

この映画で犯人の"サソリ"を演じたアンディ・ロビンソンの演技は
まさに迫真のといえるもので、見事に狂気に満ちた犯人役を演じ切りました。
しかし、あまりに、この映画での犯人役のイメージが強烈であったため、
以後、他の仕事でも似た様なタイプの役ばかり依頼されるようになってしまい
イメージ・チェンジにかなり苦労したそうです。

◆主なスタッフとキャスト

監督・・・ドン・シーゲル
製作・・・ドン・シーゲル、ロパート・デイリー
脚本・・・ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・リーズナー
撮影・・・ブルース・サーティーズ
音楽・・・ラロ・シフリン

キャスト
クリント・イーストウッド・・・ハリー・キャラハン
ハリー・ガーディノ・・・・・・グレスラー
レニ・サントーニ・・・・・・・・チコ
アンディ・ロビンスン・・・・・サソリ


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