ソウ SAW

■ソウ SAW

2004年 アメリカ映画

監督・原案・・ジェームズ・ワン

原案・脚本・・リー・ワネル

出演
    ・リー・ワネル
    ・ケアリー・エルウェズ
    ・ダニー・グローヴァー
    ・モニカ・ポッター
    ・ケン・リョン

STORY

老朽化したバスルームで目をさます2人の男、アダムとゴードン。
どちらも片足を太い鎖でパイプに繋がれ、身動きがとれない。
部屋まんなかには、頭部を撃ち抜かれた男の死体が転がっている。
全くの不可解な状況で彼らに与えられたのは、
テープレコーダーとテープ、そして一発の弾丸、タバコ2本、
携帯電話と2本のノコギリ。

恐る恐るテープを再生すると、生き残りたければ、6時間以内に
相手を殺さなくてはならないと告げる声が。
なぜ…。

見どころ

意表をつくスタートシーンから、ラストまで一気に見させてしまう
久しぶりのホラー&サスペンス融合の意欲作です。

見る側に感覚的痛みさえ覚えさせる映画は久しぶりといった感があります。
これは、私は映画館ではきっときつくて観れなかったでしょう。

何回か観てみると、部屋の真中にある死体についてのヒントが二人の
会話からわかるそうな。アダムの職業が医者であることも意味があるそうです。

これ以上は書かないのがエチケットでしょう。

犯人のかぶっているマスクが異様でいいですね。小道具やセットもいかにも
面白い映画を作ろうという気合が入っています。

監督のジェームズ・ワンと脚本(兼主演)リー・ワネル他スタッフの
映画にかける情熱が伝わってくる。

映画好きが作った、映画であります。 saw.jpg

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サイコ Psycho

■サイコ Psycho

1960年 アメリカ

監督: アルフレッド・ヒッチコック
原作: ロバート・ブロック
脚本: ジョセフ・ステファーノ
撮影: ジョン・L・ラッセル
音楽: バーナード・ハーマン

出演: アンソニー・パーキンス・・ノーマン・ベイツ
     : ジャネット・リー・・・・・マリオン
     : ヴェラ・マイルズ・・・・・ライラ
     : マーティン・バルサム・・アーボガスト

STORY

魅力的な若い女性マリオンは、会社の金4万ドルを
盗んでしまう。つきあっていた若い男と暮らすため
の発作的犯行だった。

なんの計画もなしに町を出たマリオンは、一晩中雨
のなかを運転し、ようやく道路わきにモーテルを見
つける。モーテルの経営者はベイツといい、ちょっ
と神経質そうだが、優しそうな青年だった。

ひと息ついたマリオンが、シャワーを浴びていると...。

見どころ

この映画以後、サイコスリラー と呼ばれるジャンルが確立した
ほどの、ホラージャンルに影響力を与えた作品。

原作はロバート・ブロックですが、映画が原作を越えた一作と
言えます。

映画技術論の材料となる有名なシャワーシーンは、たった1分弱の
このシーンのために、数十回のカメラアングルの切替えをおこないました。
見るとわかりますが、ナイフがマリオンの体に一度も触れていません。
完全にモンタージュ効果でマリオンが何十回(正確には14回)も刺された
効果を観客に与えたわけです。

主演のアンソニー・パーキンスはこの映画の名演技のせいで
終生、そのイメージにベイツがオーバーラップされました。

ついにそのイメージを払拭させる作品に出会えませんでしたが、本人は
83年の続編、「サイコ2」そして「サイコ3」そして最新作の「サイコ4」にまで
出演しています。あっぱれというべきでしょう。

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怖さ度 ☆☆☆

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サンゲリア Zombi 2

■サンゲリア Zombi 2

1979年イタリア(アメリカ合作)映画

・ 監督:ルチオ・フルチ
・ 製作:ウーゴ・トゥッチ、ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
・ 脚本:エリザ・ブリガンティ
・ 撮影:セルジオ・サルヴァーティ
・ 音楽:ファビオ・フリッツィ、ジョルジョ・トゥッチ

主演
・ イアン・マカロック
・ ティサ・ファロー
・ リチャード・ジョンソン
・ オルガ・カルラトス
・ アル・クライヴァー

●STORY

NY湾内に、不思議なクルーザーが漂流していた。
巡視艇が接近し、二人のパトロラーが無人と思われた
クルーザー船内を捜索しはじめると、突然キャビンから
現れた全身腐乱の異様な男に襲われる。

一人はノド頸を噛みきられて死亡、一人は必死で大男に
拳銃を乱射し、体中を撃ち抜かれた大男は甲板から
NY湾内に転落し海中に消えた。

それは・・・・・。

●見どころ

イタリア製ゾンビホラーの最高傑作と言える作品です。
本家 ゾンビ よりアイデアをいただきながら ゾンビ より
ファンが多いほどの人気作。

監督ルチオ・フルチの名声を決定づけました。確かに
面白い作品です。

物悲しさを感じさせる映画音楽。グチャグチャとしたおぞましい
場面も盛り沢山で、特に眼球串刺しのシーンは公開当時あまりに
グロく、話題を集めました。

私が一番好きなのは、海中でのゾンビ対人喰いサメのシーン。
何ともいえない悲しいムードを感じさせてくれます。

亜流でありながら、ラストシーンの虚無感は本家ゾンビを凌いで
いる名シーンと言えます。

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キャリー Carrie

■キャリー Carrie

   1976年 アメリカ

監督:ブライアン・デ・パルマ 
原作:スティーヴン・キング 
脚本:ローレンス・D・コーエン 
撮影:マリオ・トッシ 
音楽:ピノ・ドナッジオ 

出演
    :シシー・スペイセク・・・キャリー
    :パイパー・ローリー・・・マーガレット
    :ウィリアム・カット・・・
    :ジョン・トラヴォルタ・・
    :エイミー・アーヴィング・
    :ナンシー・アレン・・・・

STORY

メイン州のハイスクールに通うキャリーは、冴えない容姿とおどおどした
物腰で、学校中の笑い者にされていた。ある日、体育授業の後、シャワーを
浴びていたキャリーは、突然の陰部からの出血に悲鳴をあげる
彼女は17歳にして何の知識を持たずに初潮を迎えたのだ。
はやしたてるクラスメート達。友人からも嫌われ、母親からも疎まれている
女子高生キャリー。

だが彼女には怒りを原動力としてサイコキネシスを発揮する力があった。

見どころ

プロムの夜、悪質ないたずらとも知らずクィーンに選ばれたキャリーの
頭上に、突然ブタの血が降り注がれた。
怒りと悲しみにキャリーのサイコキネシスは頂点に達する。

ホラーの帝王キングのベストセラー作品の映画化で、キング作品の
映画化としては、高い評価を得た秀作。

ホラーであることは間違いありませんが、キャリーの孤独に焦点を
あてた悲劇の物語ともいえます。

成功の大部分は、主役を演じたシシー・スペイセクの演技に負うところが
大きい。後年名女優として名を残しますが、キャリーの内面的な孤独と
おびえを見事に表現しています。

主演した若手スター5人がその後、その後それぞれに成功したのも珍しい
ケースと言えます。

怖い度  ☆☆
見ごたえ☆☆☆

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クリスティーン Christine

■クリスティーン Christine

1984年 アメリカ

監督 ジョン・カーペンター
原作 スティーヴン・キング
脚本 ビル・フィリップス
撮影 ドナルド・M・モーガン
音楽 ジョン・カーペンター
アラン・ハワース

出演
キース・ゴードン・・・・・・・・・・・・・アー二ー
アレクサンドラ・ポール・・・・・・・・リー
ジョン・ストックウェル・・・・・・・・・デニス
ロバート・プロスキー・・・・・・・・・ウィル
ハリー・ディーン・スタントン・・・・ジャンキンス

STORY

1957年、デトロイトの自動車工場で作られた
真っ赤なボディのプリスマ。その車のエンジン
チェックをしようとした工員はボンネットで腕を
はさまれ、車のシートにタバコの灰を落とした
別の工員は死体で発見される。

  15年後、内気な少年アニーは、偶然朽ち果て
放置されていたその車を見つけ、まるで彼女に
恋したかのように胸をおどらせ衝動買いをして
しまう。彼はその車を”クリスティーン”と名づけ
まるで恋人に接するかのように綺麗に修理して
いく。・・・・・。

見どころ

ホラー小説の帝王スティーヴン・キングの同名
小説の映画化。監督はホラー映画に特別な愛情を
注ぐ鬼才ジョン・カーペンター。
他の監督作同様、音楽もジョン・カーペンター。
才能ある人というべきか、器用なのか、こだわりか。

  純粋にホラーとしてみて、ショッキングシーンも少ない。
しかし、最初はおどおどしていた主人公が徐々に冷酷に
変わっていく様は、面白みあり。

また、アニーをいじめる不良たちにぼこぼこにされた車が
アニーの呼びかけにより、みずからの意志で綺麗に
よみがえる特殊シーンは必見。

  もはやエロチックです。あきらかに恋愛映画といえます。
その奇妙さがこの映画の面白さといえます。

  アニー役のキース・ゴードンは、デ・パルマの
「殺しのドレス」でもいい演技を見せていますが
何かに憑かれたような役を演じたときに本領を
発揮するタイプの若手俳優です。

怖くはないが、たまに無性に観たくなる愛着を強く
感じる一作です。


怖さ度 ☆☆
面白度☆☆☆

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