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ヘルハウス The Legend of Hell House

■ヘルハウス The Legend of Hell House

1974年 イギリス

監督:ジョン・ハフ
製作:アルバート・フェネル/ノーマン・T・ハーマン
原作:リチャード・マシスン
脚本:リチャード・マシスン  
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ブライアン・ホジソン
出演:ロディ・マクドウォール・・霊媒
     :ゲイル・ハニカット・・・・科学者の妻
     :クライヴ・レヴィル・・・・科学者
     :パメラ・フランクリン・・・女霊媒

STORY

かって、27人もの惨殺死体を残して“地獄邸”と呼ばれる
古い館を調査するために、4人の男女が集められる。
物理学者、霊媒師そのなかにはかっての惨殺事件の生き残り
も参加していた。そんな彼らに“地獄邸”は少しずつ襲い
かかる・・・・・・・・・

見どころ

リチャード・マシスンのホラー小説の秀作「地獄の家」を原作に
リアルな描写で心霊現象を描いたオカルト映画の佳作です。

当時は一大オカルト・ブ-ムで、その大半が「エクソシスト」に
影響を受けたショックシーンを重視したものでしたが、この作品は
残酷描写もハッタリ演出も、抑えた純粋な実験恐怖映画です。

「最初から何かが出るぞ、とわかっている家になんで行くんだろう。
 その気持ちが、わからない。」と当時評論していた人がいましたが
そういう人は、ホラー映画が楽しめない人たちです。

原作のファンである私は、主人公たちが「ヘルハウス」に集まる理由が
納得できましたし、古典的なムードとともにとても楽しめました。

hell_roddy.jpg

ロディ・マクドウォールとゲイル・ハニカット

ショッキングシーンが好きな人には物足りないかもしれませんが
最後のひねりも、サスペンスの趣きがあり好きな映画の一本です。

怖い度 ☆☆


guide : 18:58 | Com (0) | Tb (0) | Page Top ▲

サスペリア2 PROFONDO ROSSO



■サスペリア2
PROFONDO ROSSO

監督:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント、
     :ベルナルディーノ・ザッポーニ
撮影:ルイジ・クベイレル
音楽:ジョルジォ・ガスリーニ
     :ゴブリン

出演
    :デビッド・ヘミングス
    :ダリア・ニコロディ
    :ガブリエレ・ラビア
    :マーシャ・メリル
    :グラウコ・マウリ

STORY

ローマでおこなわれた、超心理学会主催による超能力の公開セミナー。
招待されていた超能力者ヘルガは、講演中、突然いいようもない恐怖を
感じてしまう。

怯えた叫びを上げ、「この会場に殺人者がいる」と断言した彼女に
会場内は一変して騒然とした空気に包まれる。

偶然にもヘルガと同じアパートに住むピアニストのマークは、
アパートの窓越しに、血まみれで絶叫するヘルガの姿を目撃する。

翌日、事件の第一発見者であるマークに興味を持った女性記者ジャンナと
マークは、行き掛かりからジャンナと手を組み独自に事件の調査を
開始する。そんな彼らに次々と・・・・・・。

見どころ

題名に サスペリア などと歌っていますが、実はあの「サスペリア」の
2年前に制作されたまったくの別作品。
しかし、こっちはミステリー色が強いなかなかの力作です。
私の大好きな一本です。

この映画の強みはショッキング・ホラーにミステリーの味付けを
したことでしょう。
ミステリーといっても、本格的レベルではありませんが。

こつこつと事件の原因となる情報を収集しようとする主人公
ヘミングス君の行く先々で、惨殺事件が発生するというパターンです。

主人公を演じたデビッド・ヘミングスは、佳作「ジャガーノート」などに
出演した中堅俳優ですが、目に特徴がある男優さんです。

ちょっと異様な目の光が執念を感じさせる俳優で、この映画では
ドンピシャはまっております。
profondorosso3.jpg
この目が特徴的な存在感のデビッド・ヘミングス

それと、人形。
私は、この映画を観てから西洋人形が薄気味悪く感じるように
なりました。笑

怖さ度 ☆☆☆
面白度☆☆☆

guide : 21:31 | Com (0) | Tb (0) | Page Top ▲

デアボリカ THE DEVIL WITHIN HER

■デアボリカ THE DEVIL WITHIN HER

 1973年 イタリア

監督:オリヴァー・ヘルマン
     :リチャード・バレット  
脚本: オリヴァー・ヘルマン
     :アントニオ・トロイシオ
撮影:ロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ
音楽:フランコ・ミカリッツィ

出演
     :ジュリエット・ミルズ
     :ガブリエル・ラヴィア
     :リチャード・ジョンソン
     :エリザベス・ターナー

STORY

医者に妊娠を告げられ、喜ぶ人妻・ジェシカ。
しかし、思いのほかつわりはひどく、吐血する
までに体調は悪化していく。不安と焦燥の日々

そんなある日、ついにジェシカの精神が・・・・。

見どころ

70年の「エクソシスト」世界的大ヒット以後、ファンにはたまらない
オカルトブームが、おとずれました。
本作品は、その流れのなかで製作されたマカロニ・ホラーの珍作。

豪快なマカロニ・ホラーのパクリぶりを楽しみましょう 笑

「ロズマリーの赤ちゃん」、「エクソシスト」の2大名作から
見どころを豪快にパクってしまった作品。
まず、このなんでもありの精神に拍手!

映画はあまり怖くないので、ついついそのほうが気になってきます。
名優ジョン・ミルズの娘 ジュリエット・ミルズが口からゲロ吐いたり
すすったりの大熱演を展開します。
mv138_06.jpg
ジュリエット・ミルズの大熱演ぶり! でもあまり怖くない・・

そして「サンゲリア」のリチャード・ジョンソン。
彼はもはやマカロニ・ホラー界の名優です。

ホラーファンなら、コレクションに付け加えたい珍品。

怖い度  ☆☆
珍品度  ☆☆

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魔鬼雨 The devil's Rain

■魔鬼雨  The devil's Rain   

1975年 アメリカ

監督:ロバート・フュースト
脚本:ゲイブ・エッソー  
    :ジェームズ・アシュトン  
    :ジェラルド・ホップマン  
撮影:アレックス・フィリップス・Jr
音楽:アル・デ・リロイ  

出演
    :アーネスト・ボーグナイン
    :アイダ・ルピノ
    :ウィリアム・シャトナー
    :トム・スケリット
    :エディ・アルバート   
    :キーナン・ウィン

STORY

   ある夜、嵐が荒れ狂うなかプレストン家では、プレストン夫人は
不吉な胸騒ぎを覚えながら、夫と息子の帰りを待ちわびていた。
突然、ドアが開くと家の中に息子マークがころがりこ んできた。
父は行方不明になってしまったと言う。その男は確かに
スティーヴに違いはなかった。だが、彼の顔はドロ ドロに
溶けてしまっていた・・・・・・・・

見どころ

   300年前に火あぶりにされた悪魔族の子孫がボーグナインで
配下の亡者を増やしつつ、火あぶりにした裏切者の子孫に復讐
するというストーリーです。

配役がかなり豪華で、300年前の一族の血判書を奪い返すという
着想が非凡なのに、映画は題名のごとくじめじめしっぱなしです。

結局、猿の惑星のスタッフがメイクを手がけて腕のたつところを
見せてくれた顔がドロドロに溶けていくのが見ものの映画!

rain_2.jpg
これが見もののドロドロシーン!

だから、クライマックスの悪魔の壷をこわすと、ものすごい雨が
降りはじめて、ボーグナインはじめ亡者どもが・・・・シーンが目玉です。

しかし、この「魔鬼雨」というネーミングは傑作ですな。

怖い度 ☆☆

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サスペリア Suspiria

■サスペリア Suspiria

     1977年 イタリア

監督:ダリオ・アルジェント
製作:クラウディオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント
撮影:ルチアーノ・トヴォリ
音楽:ゴブリン
出演:ジェシカ・ハーパー・・スーザン
     :アリダ・ヴァリ・・・・校長
     :ジョーン・ベネット
     :ステファニア・カッシーニ
     :ウド・キア

STORY

真夜中、降りそそぐ雨の中、ヨーロッパの古びたバレエ名門学校に
入学するために空港に降り立ったのはスージー・ヴァニオンだった
雨の中、ずぶぬれになりながら拾ったタクシーに乗り込み、
バレエ学校へ向かうスージー。

陰鬱な雰囲気を漂わせる街。
無言のまま走り続ける運転手。
重苦しい空気に不安を感じるスージーの前に、やがて赤い館が
見えてきた。スージーは急いでタクシーから降り、玄関のインターホンを
鳴らすが、しかしインターホンから聞こえてくるのは拒絶の言葉だった。

途方に暮れたスージーは再度タクシーに乗り込むが、ふと外を見ると
森の中を走る少女の姿。何者かに追われているようなおびえた表情
・・・・・・。

見どころ

「決して一人では見ないでください。」の名コピーとともに大ヒット。
ダリオ・アルジェントの人気を決定づけた作品です。

次々と人が殺され、生徒たちに蛆の雨が降りかかる。魔女をヒントに
作られたという一種オカルトホラーの香りも感じられる。

ショック度の強い連続殺人が、ゴブリンの強烈な音楽と共に、観る者の
目と耳に飛び込んできます。

suspiria.jpg
こんなシーンばっかり、この色使いがホラー

ダリオ・アルジェントの作品は、強烈な音楽の中で原色の絵画を見せられて
いるような感覚です。それに酔わされるため正直ストーリーや脚本などに
気をとられなくなっていきます。

そこが、この監督の強みでしょうか。とにかくヨーロッパ・ホラーにはまって
みたいときは、最初の一作としてお奨めの作品。

ちなみに、サスペリア2は、同じ監督ですが、続編ではなくサスペリアより
2年前に製作された作品。

配給会社が、同じ題名にすればまたもや大ヒットと、柳の下の××を狙った
日本題名です。

でも、題名は解せませんがこちらもアルジェント色が濃いお奨めの作です。

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