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クリスティーン Christine

■クリスティーン Christine

1984年 アメリカ

監督 ジョン・カーペンター
原作 スティーヴン・キング
脚本 ビル・フィリップス
撮影 ドナルド・M・モーガン
音楽 ジョン・カーペンター
アラン・ハワース

出演
キース・ゴードン・・・・・・・・・・・・・アー二ー
アレクサンドラ・ポール・・・・・・・・リー
ジョン・ストックウェル・・・・・・・・・デニス
ロバート・プロスキー・・・・・・・・・ウィル
ハリー・ディーン・スタントン・・・・ジャンキンス

STORY

1957年、デトロイトの自動車工場で作られた
真っ赤なボディのプリスマ。その車のエンジン
チェックをしようとした工員はボンネットで腕を
はさまれ、車のシートにタバコの灰を落とした
別の工員は死体で発見される。

  15年後、内気な少年アニーは、偶然朽ち果て
放置されていたその車を見つけ、まるで彼女に
恋したかのように胸をおどらせ衝動買いをして
しまう。彼はその車を”クリスティーン”と名づけ
まるで恋人に接するかのように綺麗に修理して
いく。・・・・・。

見どころ

ホラー小説の帝王スティーヴン・キングの同名
小説の映画化。監督はホラー映画に特別な愛情を
注ぐ鬼才ジョン・カーペンター。
他の監督作同様、音楽もジョン・カーペンター。
才能ある人というべきか、器用なのか、こだわりか。

  純粋にホラーとしてみて、ショッキングシーンも少ない。
しかし、最初はおどおどしていた主人公が徐々に冷酷に
変わっていく様は、面白みあり。

また、アニーをいじめる不良たちにぼこぼこにされた車が
アニーの呼びかけにより、みずからの意志で綺麗に
よみがえる特殊シーンは必見。

  もはやエロチックです。あきらかに恋愛映画といえます。
その奇妙さがこの映画の面白さといえます。

  アニー役のキース・ゴードンは、デ・パルマの
「殺しのドレス」でもいい演技を見せていますが
何かに憑かれたような役を演じたときに本領を
発揮するタイプの若手俳優です。

怖くはないが、たまに無性に観たくなる愛着を強く
感じる一作です。


怖さ度 ☆☆
面白度☆☆☆

guide : 20:48 | Com (0) | Tb (0) | Page Top ▲

サスペリア2 PROFONDO ROSSO



■サスペリア2
PROFONDO ROSSO

監督:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント、
     :ベルナルディーノ・ザッポーニ
撮影:ルイジ・クベイレル
音楽:ジョルジォ・ガスリーニ
     :ゴブリン

出演
    :デビッド・ヘミングス
    :ダリア・ニコロディ
    :ガブリエレ・ラビア
    :マーシャ・メリル
    :グラウコ・マウリ

STORY

ローマでおこなわれた、超心理学会主催による超能力の公開セミナー。
招待されていた超能力者ヘルガは、講演中、突然いいようもない恐怖を
感じてしまう。

怯えた叫びを上げ、「この会場に殺人者がいる」と断言した彼女に
会場内は一変して騒然とした空気に包まれる。

偶然にもヘルガと同じアパートに住むピアニストのマークは、
アパートの窓越しに、血まみれで絶叫するヘルガの姿を目撃する。

翌日、事件の第一発見者であるマークに興味を持った女性記者ジャンナと
マークは、行き掛かりからジャンナと手を組み独自に事件の調査を
開始する。そんな彼らに次々と・・・・・・。

見どころ

題名に サスペリア などと歌っていますが、実はあの「サスペリア」の
2年前に制作されたまったくの別作品。
しかし、こっちはミステリー色が強いなかなかの力作です。
私の大好きな一本です。

この映画の強みはショッキング・ホラーにミステリーの味付けを
したことでしょう。
ミステリーといっても、本格的レベルではありませんが。

こつこつと事件の原因となる情報を収集しようとする主人公
ヘミングス君の行く先々で、惨殺事件が発生するというパターンです。

主人公を演じたデビッド・ヘミングスは、佳作「ジャガーノート」などに
出演した中堅俳優ですが、目に特徴がある男優さんです。

ちょっと異様な目の光が執念を感じさせる俳優で、この映画では
ドンピシャはまっております。
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この目が特徴的な存在感のデビッド・ヘミングス

それと、人形。
私は、この映画を観てから西洋人形が薄気味悪く感じるように
なりました。笑

怖さ度 ☆☆☆
面白度☆☆☆

guide : 21:31 | Com (0) | Tb (0) | Page Top ▲

デアボリカ THE DEVIL WITHIN HER

■デアボリカ THE DEVIL WITHIN HER

 1973年 イタリア

監督:オリヴァー・ヘルマン
     :リチャード・バレット  
脚本: オリヴァー・ヘルマン
     :アントニオ・トロイシオ
撮影:ロベルト・デットーレ・ピアッツォーリ
音楽:フランコ・ミカリッツィ

出演
     :ジュリエット・ミルズ
     :ガブリエル・ラヴィア
     :リチャード・ジョンソン
     :エリザベス・ターナー

STORY

医者に妊娠を告げられ、喜ぶ人妻・ジェシカ。
しかし、思いのほかつわりはひどく、吐血する
までに体調は悪化していく。不安と焦燥の日々

そんなある日、ついにジェシカの精神が・・・・。

見どころ

70年の「エクソシスト」世界的大ヒット以後、ファンにはたまらない
オカルトブームが、おとずれました。
本作品は、その流れのなかで製作されたマカロニ・ホラーの珍作。

豪快なマカロニ・ホラーのパクリぶりを楽しみましょう 笑

「ロズマリーの赤ちゃん」、「エクソシスト」の2大名作から
見どころを豪快にパクってしまった作品。
まず、このなんでもありの精神に拍手!

映画はあまり怖くないので、ついついそのほうが気になってきます。
名優ジョン・ミルズの娘 ジュリエット・ミルズが口からゲロ吐いたり
すすったりの大熱演を展開します。
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ジュリエット・ミルズの大熱演ぶり! でもあまり怖くない・・

そして「サンゲリア」のリチャード・ジョンソン。
彼はもはやマカロニ・ホラー界の名優です。

ホラーファンなら、コレクションに付け加えたい珍品。

怖い度  ☆☆
珍品度  ☆☆

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サスペリア Suspiria

■サスペリア Suspiria

     1977年 イタリア

監督:ダリオ・アルジェント
製作:クラウディオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント
撮影:ルチアーノ・トヴォリ
音楽:ゴブリン
出演:ジェシカ・ハーパー・・スーザン
     :アリダ・ヴァリ・・・・校長
     :ジョーン・ベネット
     :ステファニア・カッシーニ
     :ウド・キア

STORY

真夜中、降りそそぐ雨の中、ヨーロッパの古びたバレエ名門学校に
入学するために空港に降り立ったのはスージー・ヴァニオンだった
雨の中、ずぶぬれになりながら拾ったタクシーに乗り込み、
バレエ学校へ向かうスージー。

陰鬱な雰囲気を漂わせる街。
無言のまま走り続ける運転手。
重苦しい空気に不安を感じるスージーの前に、やがて赤い館が
見えてきた。スージーは急いでタクシーから降り、玄関のインターホンを
鳴らすが、しかしインターホンから聞こえてくるのは拒絶の言葉だった。

途方に暮れたスージーは再度タクシーに乗り込むが、ふと外を見ると
森の中を走る少女の姿。何者かに追われているようなおびえた表情
・・・・・・。

見どころ

「決して一人では見ないでください。」の名コピーとともに大ヒット。
ダリオ・アルジェントの人気を決定づけた作品です。

次々と人が殺され、生徒たちに蛆の雨が降りかかる。魔女をヒントに
作られたという一種オカルトホラーの香りも感じられる。

ショック度の強い連続殺人が、ゴブリンの強烈な音楽と共に、観る者の
目と耳に飛び込んできます。

suspiria.jpg
こんなシーンばっかり、この色使いがホラー

ダリオ・アルジェントの作品は、強烈な音楽の中で原色の絵画を見せられて
いるような感覚です。それに酔わされるため正直ストーリーや脚本などに
気をとられなくなっていきます。

そこが、この監督の強みでしょうか。とにかくヨーロッパ・ホラーにはまって
みたいときは、最初の一作としてお奨めの作品。

ちなみに、サスペリア2は、同じ監督ですが、続編ではなくサスペリアより
2年前に製作された作品。

配給会社が、同じ題名にすればまたもや大ヒットと、柳の下の××を狙った
日本題名です。

でも、題名は解せませんがこちらもアルジェント色が濃いお奨めの作です。

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オーメン The OMEN

■オーメン The OMEN

1976年 アメリカ映画

監督:リチャード・ドナー/脚本:ディヴィット・セルツァー
原作:トーマス・キニーリー  
撮影:ギルバート・テイラー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:グレゴリー・ペック
     :リー・レミック
     :レオ・マッカーン
     :ビリー・ホワイトロー

STORY

駐英アメリカ人大使のベンは、死産してしまった我が子の病院の勧めで
代わりに、同日・同時刻に誕生した孤児である男子を養子として引き取る。
それから数年、仕事や家庭も順調幸福な日々を送っていた一家だったが
息子ダミアンの誕生パーティーで、突然ダミアンの乳母が首吊り自殺を
おこす。それ以後、ダミアンの周囲で奇妙な出来事が続発しはじめ・・・・

見どころ

「オーメン」とは、「不吉な前兆」という意味。「エクソシスト」以後
続々と作られた1970年代オカルト・ホラーブームのなかで
がっちりとした脚本、きびきびした演出と豪華な主演陣で代表作と
なった秀作。

旧約聖書の「ヨハネ黙示録」からヒントを得、6月6日午前6時に
生まれた悪魔の子ダミアンと、彼に関連して次々とおこる不可思議な
ショッキングシーンが最大の見ものです。

監督のリチャード・ドナーは、これが代表作の1本となりましたが
元々、長くTVでドキュメンタリーなどで修練を積んだ監督です。
ですから、ホラーといっても突然のショッキングシーンで観客を
驚かすという手法ではなく、細かなプロットの積み重ねで恐怖感を
高めていく、見ごたえある作品になっています。

ダミアンを守るために突然家にいついてしまうロッド・ワイラー犬の
怖さなど、ただごとではありません。

グレゴリー・ペック、リー・レミック、レオ・マッカーンなどの大スターが
がっちりとした重厚な演技を展開します。

この映画の成功は、続編「オーメン2 ダミアン」、「オーメン 最後の闘争」と
続き、いずれも質の高い作品になっています。

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