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個人教授 La Lecbon Particuliere 1968年フランス映画

◆個人教授 La Lecbon Particuliere

 1968年 フランス映画(カラー)です。

少年と年上の女性との愛を描いていかにもフランス映画らしい
粋な雰囲気をたたえた佳作です。

ミシェル・ポワロン監督の流麗な演出が、当時大人気だった
フランシス・レイの甘く爽やかな曲を乗せてみずみずしい画
面を展開します。当時学生だった私は、フランスでは学生が
こんなきれいな大人の女性とつきあえるのかと真面目に憧れた
ものでした。

◆ストーリーと見どころ

一流学校の哲学科に在学中の18歳のオリビエ(ルノー・ベルレー)は、ある日ふと
知りあった年上の女フレデリク(ナタリー・ドロン)に心を惹かれてしまう。

彼女は、有名レーサー、フォンタナ(ロベール・オッセン)の愛人だった。
オリビエはなんとか彼女の関心を引こうと、英語の翻訳を頼んだり、レースを
見たがる彼女のためにテレビを工面したりする。

そんなオリビエの一途さは、フレデリクにとっても嬉しいものだったが、一方では
フォンタナへの愛にフレデリクの心は大きくゆれていってしまう。

気をまぎらわすためにスキー場に出かけたフレデリク。しかしそこにはオリビエも
家族と一緒にきていた。手に手をとってスキーを楽しむ二人。その夜、オリビエは
フレデリクの部屋に忍び込む・・・・

◆気になる役者さんたち

主演のルノー・ヴェルレーは、この一作で大ブレイクし雑誌スクリーンの
人気投票でもベスト3に入るなど大変なものでした。

来日し、浅岡ルリ子、小川光子などの共演で日本映画にも主演しました。
ただ本国ではあまり人気はなかったようで、この後、数本の映画に主演した
ものの、いつのまにか消えていきました。

さわやかな個性が持ち味で、日本でも、本作と「さらば夏の日」の2作は
大ヒットしました。

彼を年上の女性の妖しく危険な魅力で虜にした女性を演じたのは
ナタリー・ドロン。当時あのアラン・ドロンの奥さんで、メルヴィルの
名作「サムライ」にチョイ役で出た後、本作の主演を射止め、これで
人気スターとなりました。

彼女の魅力が100%出た作品だと思います。アラン・ドロンの奥さんと
いうネームバリューを生かして本作の主役を射止めたのでしょうが
憂いをふくんだ妖艶な魅力は特筆ものです。

しかし、もともと演技力に長けた女優さんではないので、やはり
この後は、映画ではパッとしませんでした。

◆当時の話題

音楽のフランシス・レイは当時人気絶頂の映画音楽作家で、
フランス映画のヒットには、彼の音楽がかなりの影響をあたえて
いました。本作も例外ではなく哀感のメロディーがいっそうこの映画を
引き立たせています。

監督:ミシェル・ボワロン/脚本:クロード・ブリュレ/
      アネット・アドマン/ミシェル・ボワロン
撮影:ジャン=マルク・リペール/音楽:フランシス・レイ

出演:ルノー・ヴェルレー/ナタリー・ドロン/ロベール・オッセン

Posted by guide : 11:43 | Comments (0) | Trackbacks (0) | Page Top ▲

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