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おもいでの夏 Summer of '42

◆おもいでの夏

    1971年/アメリカ(カラー)です。

◆ストーリー

15歳の夏、ハーミー(ゲーリー・グライムス)は第二次大戦の戦火から
逃れるため、ニューイングランドの沖合いに浮かぶ美しい島にきていた。

彼はその島で、オシー(ジェリー・ハウザー)とベンジー(オリヴァー・コナント)という
友人を作りいつも3人は、退屈な日々を終日海辺で暮らしていた。

彼らの好奇心は、もちろん性への欲求が強く、旺盛な好奇心を湧きたたせていた。
ある日、3人は小高くなった丘にポツンと建つ家の前で、新婚の若い夫婦が楽しげに
語らっているのを、遠くから眺めていた。

ハーミーの目には、その美しい新妻の横顔が鮮明に焼きついて離れず、ただ呆然と
小さな家を眺めていた。翌日、桟橋でボートに跳び乗ったハーミーの目に昨日の
美しい女の姿が映った。

彼女は、戦場に向かう夫を見送りに来ていたのだ。彼女のドロシー(ジェニファー・オニール)と
いった。・・・・・・・

◆見どころ

「1942年の夏、僕たちは沿岸警備隊の詰所を4回襲った。
 五本、映画を観た。九日間雨が降った。ベンジーは腕時計
 をこわし、オシーはハーモニカを吹かなくなった。そして僕
 は、あの十五歳のハーミーを永遠に失ってしまった。」

セックスへの好奇心、年上の女性への憧れ、そして体験と
思春期映画の典型的パターンを踏襲しながら、みごとな哀感を
表現した名作です。

スーラーの点描画を彷彿させるロバート・サーティーズの撮影はおそらく
撮影カメラノレンズに何かをかぶせて撮ったのでしょう。この風景の
美しさにまずしびれてしまいました。また当時の人気映画音楽家
ミシェル・ルグランの哀切なテーマ曲は今でもお気に入りの映画音楽です。

なんといっても、ラストのハーミーとドロシーのダンスシーンと一夜をともに
過ごすシーンの静けさが素敵でした。

勇気だめしでコンドームを買うくだりも、当時の自分にはとても気持ちが
理解できた名シーンでもあります。

ロバート・マリガンの知性と穏やかで優しさ溢れる演出は、気持ち
の良い映画とはどういう映画なのかを、端的に教えてくれます。

地味ですが、アメリカ映画珠玉の一作といえます。

◆気になる役者さんたち

ドロシー役を演じた、ジェニファー・オニールは結局これだけが
印象に残った作品となってしまいました。憂いをおびたあの面影は当時の
思春期だった映画ファンには、忘れられない一人となっているでしょう。

当時の話題 以下は

出典: 1971年とは
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

1978年のその他の代表映画 

北米

   1. ある愛の詩
   2. Little Big Man (Little Big Man)
   3. おもいでの夏(Summer of '42)

第44回アカデミー賞

    * 作品賞 - フレンチ・コネクション
    * 監督賞 - ウィリアム・フリードキン(フレンチ・コネクション)
    * 主演男優賞 - ジーン・ハックマン(フレンチ・コネクション)
    * 主演女優賞 - ジェーン・フォンダ(コールガール)

◆スタッフと主なキャスト

監督:ロバート・マリガン
脚本:ハーマン・ローチャー
撮影:ロバート・サーティーズ
音楽:ミシェル・ルグラン

出演:ジェニファー・オニール /ゲイリー・グライムス
   ジェリー・ハウザー/オリバー・コナント

Posted by guide : 21:24 | Comments (0) | Trackbacks (0) | Page Top ▲

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