June 28, 2009
おもいでの夏 Summer of '42
◆おもいでの夏
1971年/アメリカ(カラー)です。
◆ストーリー
15歳の夏、ハーミー(ゲーリー・グライムス)は第二次大戦の戦火から
逃れるため、ニューイングランドの沖合いに浮かぶ美しい島にきていた。
彼はその島で、オシー(ジェリー・ハウザー)とベンジー(オリヴァー・コナント)という
友人を作りいつも3人は、退屈な日々を終日海辺で暮らしていた。
彼らの好奇心は、もちろん性への欲求が強く、旺盛な好奇心を湧きたたせていた。
ある日、3人は小高くなった丘にポツンと建つ家の前で、新婚の若い夫婦が楽しげに
語らっているのを、遠くから眺めていた。
ハーミーの目には、その美しい新妻の横顔が鮮明に焼きついて離れず、ただ呆然と
小さな家を眺めていた。翌日、桟橋でボートに跳び乗ったハーミーの目に昨日の
美しい女の姿が映った。
彼女は、戦場に向かう夫を見送りに来ていたのだ。彼女のドロシー(ジェニファー・オニール)と
いった。・・・・・・・
◆見どころ
「1942年の夏、僕たちは沿岸警備隊の詰所を4回襲った。
五本、映画を観た。九日間雨が降った。ベンジーは腕時計
をこわし、オシーはハーモニカを吹かなくなった。そして僕
は、あの十五歳のハーミーを永遠に失ってしまった。」
セックスへの好奇心、年上の女性への憧れ、そして体験と
思春期映画の典型的パターンを踏襲しながら、みごとな哀感を
表現した名作です。
スーラーの点描画を彷彿させるロバート・サーティーズの撮影はおそらく
撮影カメラノレンズに何かをかぶせて撮ったのでしょう。この風景の
美しさにまずしびれてしまいました。また当時の人気映画音楽家
ミシェル・ルグランの哀切なテーマ曲は今でもお気に入りの映画音楽です。
なんといっても、ラストのハーミーとドロシーのダンスシーンと一夜をともに
過ごすシーンの静けさが素敵でした。
勇気だめしでコンドームを買うくだりも、当時の自分にはとても気持ちが
理解できた名シーンでもあります。
ロバート・マリガンの知性と穏やかで優しさ溢れる演出は、気持ち
の良い映画とはどういう映画なのかを、端的に教えてくれます。
地味ですが、アメリカ映画珠玉の一作といえます。
◆気になる役者さんたち
ドロシー役を演じた、ジェニファー・オニールは結局これだけが
印象に残った作品となってしまいました。憂いをおびたあの面影は当時の
思春期だった映画ファンには、忘れられない一人となっているでしょう。
当時の話題 以下は
出典: 1971年とは
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
1978年のその他の代表映画
北米
1. ある愛の詩
2. Little Big Man (Little Big Man)
3. おもいでの夏(Summer of '42)
第44回アカデミー賞
* 作品賞 - フレンチ・コネクション
* 監督賞 - ウィリアム・フリードキン(フレンチ・コネクション)
* 主演男優賞 - ジーン・ハックマン(フレンチ・コネクション)
* 主演女優賞 - ジェーン・フォンダ(コールガール)
◆スタッフと主なキャスト
監督:ロバート・マリガン
脚本:ハーマン・ローチャー
撮影:ロバート・サーティーズ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジェニファー・オニール /ゲイリー・グライムス
ジェリー・ハウザー/オリバー・コナント
1971年/アメリカ(カラー)です。
◆ストーリー
15歳の夏、ハーミー(ゲーリー・グライムス)は第二次大戦の戦火から
逃れるため、ニューイングランドの沖合いに浮かぶ美しい島にきていた。
彼はその島で、オシー(ジェリー・ハウザー)とベンジー(オリヴァー・コナント)という
友人を作りいつも3人は、退屈な日々を終日海辺で暮らしていた。
彼らの好奇心は、もちろん性への欲求が強く、旺盛な好奇心を湧きたたせていた。
ある日、3人は小高くなった丘にポツンと建つ家の前で、新婚の若い夫婦が楽しげに
語らっているのを、遠くから眺めていた。
ハーミーの目には、その美しい新妻の横顔が鮮明に焼きついて離れず、ただ呆然と
小さな家を眺めていた。翌日、桟橋でボートに跳び乗ったハーミーの目に昨日の
美しい女の姿が映った。
彼女は、戦場に向かう夫を見送りに来ていたのだ。彼女のドロシー(ジェニファー・オニール)と
いった。・・・・・・・
◆見どころ
「1942年の夏、僕たちは沿岸警備隊の詰所を4回襲った。
五本、映画を観た。九日間雨が降った。ベンジーは腕時計
をこわし、オシーはハーモニカを吹かなくなった。そして僕
は、あの十五歳のハーミーを永遠に失ってしまった。」
セックスへの好奇心、年上の女性への憧れ、そして体験と
思春期映画の典型的パターンを踏襲しながら、みごとな哀感を
表現した名作です。
スーラーの点描画を彷彿させるロバート・サーティーズの撮影はおそらく
撮影カメラノレンズに何かをかぶせて撮ったのでしょう。この風景の
美しさにまずしびれてしまいました。また当時の人気映画音楽家
ミシェル・ルグランの哀切なテーマ曲は今でもお気に入りの映画音楽です。
なんといっても、ラストのハーミーとドロシーのダンスシーンと一夜をともに
過ごすシーンの静けさが素敵でした。
勇気だめしでコンドームを買うくだりも、当時の自分にはとても気持ちが
理解できた名シーンでもあります。
ロバート・マリガンの知性と穏やかで優しさ溢れる演出は、気持ち
の良い映画とはどういう映画なのかを、端的に教えてくれます。
地味ですが、アメリカ映画珠玉の一作といえます。
◆気になる役者さんたち
ドロシー役を演じた、ジェニファー・オニールは結局これだけが
印象に残った作品となってしまいました。憂いをおびたあの面影は当時の
思春期だった映画ファンには、忘れられない一人となっているでしょう。
当時の話題 以下は
出典: 1971年とは
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
1978年のその他の代表映画
北米
1. ある愛の詩
2. Little Big Man (Little Big Man)
3. おもいでの夏(Summer of '42)
第44回アカデミー賞
* 作品賞 - フレンチ・コネクション
* 監督賞 - ウィリアム・フリードキン(フレンチ・コネクション)
* 主演男優賞 - ジーン・ハックマン(フレンチ・コネクション)
* 主演女優賞 - ジェーン・フォンダ(コールガール)
◆スタッフと主なキャスト
監督:ロバート・マリガン
脚本:ハーマン・ローチャー
撮影:ロバート・サーティーズ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジェニファー・オニール /ゲイリー・グライムス
ジェリー・ハウザー/オリバー・コナント
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