結婚のスピーチ文例 新郎の同僚(男性)より

■結婚のスピーチ文例 新郎の同僚(男性)より


 成宮君、かおりさん、お二人のように幸せな結婚は、これからの
われわれにとってよき手本です。お二人の新しい門出を心からお祝い
申し上げます。

  成宮君とは会社の独身寮でも一緒だった武本豊です。
よく男は、恋人ができると身ぎれいになるといわれますが、成宮君はその
最たるものというのが寮生活を共にした者としての実感です。

  とにかく、成宮君は身の回りのことは、あまり気にしないというか、無精者と
いってよく、髪はボサボサ、スーツなども脱ぎ捨て、ズボンの折り目は
いったい、いつの折り目かといった調子で、ネクタイは、ネクタイピンなど
見たことがなく、靴下は、二足かあっても三足で、夏冬関係なく、下着も当然
春夏秋冬、やはり二枚か三枚で押し通したような男でありました。
  その他、数えあげればきりもありませんが、ようするにお洒落などとは無縁の
男であったわけです。
　　　　　　
  仕事ぶりは、繊密(ちみつ)で、隙がなく、また人の気持の細かな点まで気が
つく彼がなぜにこうも無頓着な格好でいられるのかといぶかりながらも、両方に
神経を使っていられないのかもと、勝手に思っておりましたが、それがある日
新しいシャツとネクタイ、しかも真珠のネクタイピンをして出社するのを見て
“おやっ、いつから彼は主旨変えをしたんだろうと思ったのですが、それが
かおりさんからのプレゼントと知ったのは、もちろんず～っと後のことでした。

　それ以降は、現在のスッキリした成宮君になった訳ですが、それはすべて
かおりさんのお力によることはいうまでもありません。

　人は外見だけで評価してはいけないといいますが、まったくその通りで
成宮君の内面を見抜いたかおりさんに、拍手とエールを送りたいと思います。

  同僚の一人として、成宮君の仕事ぶりといったものを申し上げてまいりましたが
日ごろ顔を合わせているよしみから、失礼な点もあったかもしれません。

  それも、お二人の幸せを願うあまりのこととお許しください。
本日は、まことにおめでとうございました。

●参考文献

梧桐書院  短くてさわやかな結婚スピーチ
ナツメ社   シチュエーション別 短いスピーチ
講談社    マナー以前の社会人常識

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投稿者 on 2008年03月06日 13:20

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