敬語 目次
電話での敬語 取引先へ電話をかける場合|
取引先に 電話をかける ときの敬語例|
訪問客を迎えるときの敬語例 その2|
訪問客を迎えるときの敬語例 その1|
社外電話の敬語例 相手先不在の場合の会話例|
敬語 社外電話をかける際の会話と敬語の使いわけ|
敬語 一覧
電話での敬語 取引先へ電話をかける場合
■電話での敬語 取引先へ電話をかける●顧客から新しい顧客を紹介してもらい報告を兼ねて
礼を言う場合のフレーズ その1
紹介された相手と商談が成立した場合の報告の仕方
「さっそくご連絡いたしましたところ、おかげさまでお取引
いただけることになりました。」
【タブー例】
「さっそく連絡して、取引できることになりました。」
★紹介してくれた人には、「おかげさまで」と感謝の気持ちを
あらわし、また紹介された商談相手にも、尊敬表現を用いて
報告しましょう。
●顧客から新しい顧客を紹介してもらい報告を兼ねて
礼を言う場合のフレーズ その2
「先日は、A社の山形様をご紹介いただきまして、ありがとう
ございました。」
【タブー例】
「先日は、山形さんを紹介してもらってありがとうございます。」
★紹介された人にもきちんと「様」をつけ、お礼の言葉を述べるのが
正しい言葉遣いです。
●前任者から引継ぎ挨拶のためにアポイントをとる場合のフレーズ
その1
「ご都合のよいときにうかがわせていただきたいのですが。」
【タブー例】
「お暇なときにご訪問させていただきたいのですが。」
★相手の会社を暇のある会社と決め付けるような言い方は
大きなタブーです。取引先に対し「暇」という言い方はつつしみましょう。
●前任者から引継ぎ挨拶のためにアポイントをとる場合のフレーズ
その2
「ぜひ一度お目にかかりたいのですが。」
【タブー例】
「近いうちに会えませんでしょうか。」
★親しい人やデートの誘いではないので、会えませんかという言い方は
タブーです。お目にかかりたいという言い方に直しましょう。
●前任者から引継ぎ挨拶のためにアポイントをとる場合のフレーズ
その3
「いつごろでしたらご都合がよろしいでしょうか。」
【タブー例】
「いつならよいか、おっしゃってください。」
★上の言い方では、まるで相手を問い詰めているに感じられます。
あくまで相手の都合に合わせるつもりであることをソフトに表現
しましょう。
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取引先に 電話をかける ときの敬語例
■取引先に 電話をかける ときの敬語例■本人が電話に出た場合の会話例
●人からの紹介で初めで電話をした場合の会話の切り出し方
「敬語社の丁寧様にご紹介いただきました。」
【タブー例】丁寧さんに紹介してもらったんですが。
もちろんですが、紹介してくれた第三者にも「様」の敬称をつけ
敬語表現を用います。
●電話をくれた人物に折り返しかけた場合の会話例
「先ほどお電話をいただいたとのことですが。」
【タブー例】電話があったと聞いたものですから。
「電話があった」または「電話をもらった」は「お電話をいただいた」と
表現するのが基本。
●電話を受けられなかったことを詫びる会話例
「席を外しておりまして、申し訳ございませんでした。」
【タブー例】ちょっと打ち合わせをしていたもので、
すみませんでした。
取引先の相手には、「席を外しておりまして」か「外出しておりましてJ の
表現の方が良い。
●挨拶がすんでから、相手の都合を確かめる会話例
「いま、お時間よろしいでしようか。」
【タブー例】いま、いいですか。
「いい」は「よろしい」と謙譲語で表現します。
●相手が忙しいことがわかっていて電話をした場合のお詫び例
「お忙しいところを申し訳ございません。」
【タブー例】忙しいのに時間をとってすみませんけど。
電話を受ける側は、今やっていた仕事を中断して電話を受けている
ことなのだと心得ておきましょう。
●参考文献
まるわかりビジネスマナーの基本
敬語スラスラブック
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訪問客を迎えるときの敬語例 その2
■訪問客を迎えるときの敬語例 その2●約束のない訪問客への応対
●大切な顧客が上司の外出中に来訪してきた場合の問いかけ例
「×時にはもどる予定でございますが、いかがいたしましようか。」
【タブー例】×時にはもどると思うんですが、どうしましょうか。
丁重に応対すべき客には、どうすべきかのうかがいをたてること。
●訪問客にほかの部署のことを聞かれ、受付にまわすとき
「受付の者にお聞きになっていただけますか。」
【タブー例】受付の方にうかがってもらえますか。
「受付の方」の言い方では社員を敬うことに。
また、「うかがう」は、謙譲語なので相手にたいしては使いません。
●面識のない訪問者に、どういう用件なのがたずねる場合の問いかけ例
「たいへん失礼ですが、どのようなご用件でしようか。」
【タブー例】何かご用ですか。何のご用でしょうか
いきなりの上の言い方は、失礼です。
●取り次ぎを頼まれた後で、その人が不在だと伝えるときの会話例
「申し訳ございません。××はただいま外出しております。」
【タブー例】××課長はいらっしゃいません。
社内の人間にたいして尊敬語は使わないのがビジネスマナーの原則。
また、役職名はそれ自体が敬称ですので、名前は呼び捨てで構いません。
●名刺の名前の読み方を確認する場合の問いかけ例
「恐れ入りますが、××××様とお読みしてよろしいのでしようか。」
【タブー例】××××様でいらっしゃいますね。
この言い方だと、こちらで決めつけた言い方なので、間違っていた場合
相手に不愉快な思いをさせることになりかねません。
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訪問客を迎えるときの敬語例 その1
■訪問客を迎えるときの敬語例 その1●オフィスで見かけた訪問客に声をかけるときの会話例
「いらっしゃいませ。」
【タブー例】 あ、どうも。こんにちは。
こんにちは、や いらっしゃい も、ビジネスの場で
使うにはそぐわない言葉です。
●上司と約束のある客がオフィスに来訪したときの会話例
「ビジネスマナー社の敬語様でございますね。
お待ち申し上げておりました。」
【タブー例】 敬語さんですね。
来訪したお客様に、さん ではなく 様 を使って丁寧な呼び方を
心がけます。
●声をかけたお客が自分から名乗らないときの会話例
「失礼ですが、どちら様でしょうか。」
【タブー例】 どなたですか。
失礼ですがと、前置きしてから尋ねないと、まるで不審者扱い
しているように聞こえることもあるので注意が必要です。
●約束があるといって取り次ぎを頼まれたときの会話例
「かしこまりました。少々お待ちいただけますか。」
【タブー例】 ちょっと待ってください。
ビジネスの場での会話ならば、ちょっとは 少々、待ってくださいは
お待ちいただけますか。と丁寧に言い換える配慮が必要です。
●見知らぬ訪問客に、約束の有無を確認するときの会話例
1.「失礼ですが、お約束はいただいておりますでしょうか。」
2.「何時のお約束でしょうか。」
【タブー例】 アポはとっていらしてますか。
上の言い方だと、いかにも詰問しているに聞こえるので注意。
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社外電話の敬語例 相手先不在の場合の会話例
■社外電話の敬語例●相手が不在で「少々お待ちください」 といわれたときの返答
「恐れ入ります。」
【タブー例】 はい。
ビジネスでの会話であれば、「恐れ入ります」と応じるのが基本マナーです。
●夜間や休日に上司の自宅にかけ、電話に出た家族に取り次ぎを頼む場合
「お休みのところ恐れ入りますが、部長(課長)にお取り次ぎいただけますでしょうか。」
【タブー例】 すみませんが、部長(課長)はおりますでしょうか。
緊急のための連絡とはいえ、まずは、時間外に自宅に電話をかけたことに
恐縮していることを、伝える言葉が必要です。上司の家族にたいしては
上司も家族も立てる表現を用います。
●上司が不在で、いつもどるか時間を聞きたいときの質問の仕方
「何時ごろ、おもどりになりますでしょうか。」
【タブー例】 何時ごろおもどりになられますでしょうか。
「おもどりになられる」は、よく間違えて使われることが多いが
二重敬語になります。
●伝言を頼みたいと自分から切り出す場合のお願いの会話例
「恐れ入りますが、ご伝言をお願いできますか。」
【タブー例】 ちょっと伝えてもらいたいんですが。
あくまで丁寧に、「恐れ入りますが」と前置きするひと言が大切です。
●ふたたび自分からかけることを伝える場合の会話例
「それでは、また改めてお電話させていただきます。」
【タブー例】 また後で電話してみます。
「後ほど、おかけ直しいたします」という言い方も丁寧です。
●相手が不在だが、急ぎの用件があると伝言を残したいときの頼み方
「急ぎの用でお話ししたい件がございますので、お電話くださいますよう
お伝えいただけますか。」
【タブー例】 急いでいるので、できるだけ早く電話してほしいと伝えてくれませんか。
上の言い方は、伝言を受けてくれている電話口の人にも、話をしたい相手方の人にも
敬意の気持ちを持っていないように聞こえてしまいます。
敬語 社外電話をかける際の会話と敬語の使いわけ
■社外電話をかけるときの敬語例●すでに取引のある会社へかける場合
「いつもお世話になっております。アカサタナ物産の加治でございます。」
【タブー例】 島さんいますか。
まずは、初めに挨拶、つぎに会社名と名前を伝えるのが常識。取り次ぐ方の
名前はその後になります。
●初めての相手、取引のない会社にかけた場合
「恐れ入ります。わたくし、アカサタナ物産の加治と申します。」
【タブー例】 加治という者ですが。
「何々と申します。」という言い方は、面識のない相手に用いられます。
●電話をかけたが、相手が不在で、ふたたびかけ直すときの会話例
「たびたび恐れ入ります。先ほどお電話したアカサタナ物産の加治でございます。」
【タブー例】さきほど、電話したアカサタナ物産の加治ですが。
相手にかけ直してやっているという印象を与えてしまいます。
●かけた先が、間違い電話であることに気づいた場合にいう言葉
「失礼ですが、そちらは1234-××××の初芝電産様ではございませんか。」
【タブー例】 あっ、間違えました。
念のため、電話番号が合っているか確認してから、「申し訳ありませんでした」と謝ります。
■取次ぎを依頼する場合
●役職のない人の取り次ぎを頼む場合
「山寺様はおいでになりますか。」
【タブー例】 山寺さんはおられますか。
「おられますか」は謙譲語の「おるJ を用いた言い方になります。
●役職についている人の取り次ぎを頼む場合の敬語例
「山寺課長はいらっしゃいますか。」
【タブー例】山寺課長さんはいらっしゃられますか。
役職名は、それ自体が敬称なので「さん」はいりません。また「いらっしゃられる」は
二重敬語になります。
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